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失敗しない要件定義

2008-11-07 08:24

私たちは多数の大規模システム開発を経験しており、失敗も数多く経験しております。 特に要件定義はお客様の協力が必要であり、様々なお客様に合わせて対応を変える必要があるので難しい工程です。

要件定義とは

そもそも要件定義とは、ユーザからの要求をどのようにシステム化するかをユーザとベンダーが協力して定義する作業の事です。
要件はユーザが出すものと決め付けているベンダーも見受けられますが、ユーザが出すのはリクエストであって それをどのようにシステム化するかを検討・整理し、要件定義書にまとめるのはベンダーの作業となります。
また、単にユーザのリクエストを聞き入れるだけではなく、ユーザの業務を全て理解した上でその裏に存在する 潜在的な問題を見つけ出し、システム化による解決策を提案することが真のベンダーの役割だと思います。

そのような難しい要件定義ですが、私たちが失敗しないように特に心がけている事を以下にいくつかご紹介します。

1) 要件定義から技術的なリスクも検討する

要件定義工程では技術的なリスクも散在しており、業務知識を有したSEだけが参加すればよいというものではありません。 弊社の特徴でも申し上げている通り、 私たちは新規システム開発の要件定義には基盤SEも参加しています。

これにより、要件定義工程でも技術的な問題、パフォーマンスの問題、インフラの問題等、様々なリスクを早期に発見することが出来ます。

2) 早期に最終的な画面イメージに近いものを作成する

開発システムの規模によもよりますが、弊社にはWebデザイナーも在籍しており、基本的には新規に開発するシステムは 要件定義や外部設計の時点で最終的な画面イメージに近いものをユーザに提供しています。

初期段階では紙ベースで進めても問題ないと思われるユーザインタフェースですが、 実は画面イメージは重要で、本物に近い画面が相手だとエンドユーザは実際の業務がイメージし易くなり、より本気になって検討して頂けます。
※ちなみに要件定義の段階で全ての画面イメージを作ることは出来ません。全ての画面イメージをそろえるのは外部設計工程であり要件定義時はその一部を使用します。

紙やExcelベースだと、根本的な仕様であっても後から変更できるだろうという意識が働いてしまい、 初期段階ではあまり真剣に検討して頂けず、終盤の工程で多数の変更要望が発生する場合が多くあった為、 初期検討段階からなるべく最終的なイメージに近い画面を作成し、ユーザにご確認頂いております。 早期に最終的な画面を提出することに関しては手間もかかり賛否はありますが、弊社は経験的に この方が最終的なリスクが少ないと判断しています。

3) 出来ない事は出来ないと伝える

ユーザの要求を全て受け入れるわけにはいかない場合があります。

技術的に実現困難なケース、私たちのスキルを大幅に越えているケース、明らかに納期に間に合わないケース等様々ですが、このような場合はユーザに出来ませんと正確に伝える必要があります。また、後述の通りそのような事を躊躇わずに言える関係になる事が重要です。

無論、出来ない出来ないというだけでは能がありません。代替案をユーザに提示することが望ましいことです。

これらは非常に当たり前のことですが、実際明らかに納期に間に合わない仕事を出来ると言い張って弊社から仕事を奪い去り、 そして大失敗をしたプロジェクトを弊社は目の当たりにした事があります。

4) 早期にユーザと円滑なコミュニケーションが取れる関係を築く

当たり前過ぎる事ですが、ユーザとの関係は非常に重要です。

要件定義工程はプロジェクトの初期の工程であり、ユーザとのコミュニケーションも遠慮がちになってしまいますが、 実は最もユーザとのコミュニケーションが重要な工程と言えます。

要件定義工程で腹を割って本音でコミュニケーションが取れれば、ユーザの業務の理解が進み業務の改善ポイントや、 より良いシステム化のヒントを得るチャンスがその分増えます。
私たちは早期にユーザと円滑なコミュニケーションが取れるように心がけております。

以上の通りいくつかポイントを挙げましたが、要件定義は他の工程と異なり基本的には人間のみを相手にするので、 言うまでもなくヒューマンスキル、特に高いコミュニケーション能力が必要です。

また、コミュニケーション能力だけでなく要件定義時にはユーザの言葉の意味が理解できなければなりません。 例えば保険システムを構築する要件定義の場合は、最低限保険業務に関する専門知識が無ければ会話がスムーズに進まず、 必要以上に要件定義工程に時間がかかってしまいます。

私たちはいかなる保険業務システム開発にも対応できるように、 常に議論が活発な現場でコミュニケーション能力を磨き、また保険業務に関する勉強会を開く等して、保険業務知識の向上に力を入れております。
これにより私たちITソリューション部は、高いコミュニケーション能力を持ったエンジニアが大半を占めており また保険業務に関する高い専門知識を有したSEが多数在籍おります。

Posted by T.S

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