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ドメインとFQDN

2008-10-22 08:00

インターネットの世界での「ドメイン」という言葉は、誰でも聞いたことがあると思いますが それを正確に説明できる人は少ないと思います。 「ドメイン」だけでなくURLやFQDNやDNSなどの関連する用語も同様です。

ドメインの話になると、必ず階層構造となっているDNSの仕組みから説明が始まってしまいますが 今回はそれは割愛して、まずは正しい用語を使っていただく事を目的に間違えやすいポイントを踏まえて簡単にご説明しようと思います。

上記は弊社のオフィシャルサイトのURLになります。 これを例にして各構造とその名称をそれぞれ説明します。

1.ドメイン

図で1の部分をドメインといいます。7をドメインを言う人もいますが、厳密には1までをドメインとして扱うのが一般的です。

2.トップレベルドメイン

2はドメインの中でもトップレベルドメインと呼ばれます。最も上位のドメインのことで、TLDと略されます。
因みに最も有名なTLDはcomですが、これはCommercial(コマーシャル)の略なのだそうです。

現在ではTLDの数は250以上(多くは国や地域をあらわすCountry Code Top-Level Domain)あります。

ちなみに最近、トップレベルドメインの自由化というニュースが流れました。 今まで、セカンドレベルドメイン以下は各団体に自由に申請できたりしましたが、トップレベルドメインも 自分で決められるようになるとは驚きです。その場合、例えば弊社(プロフェッサ)が"professa"という トップレベルドメインを申請すれば、http://www.professaといったURLを作ることも可能ということになります。
早ければ来年にも運用が開始される予定とのことで、今後の動向が気になります。

3.セカンドレベルドメイン

3はセカンドレベルドメインと呼ばれます。文字通り2番目のレベルのドメインの事で、SLDと略されます。 基本的にSLDはTLDを管理する団体によって規定が異なります。 例えば、JPというトップレベルドメインは日本レジストリサービス(JPRS)という組織が管理しています。

4.サードレベルドメイン

サードレベルドメインは必ずあるとは限りません。 例えば、www.pros-access.jpは、"pros-access"がSLDであり、"www"はホスト名に なりますので、サードレベルドメインは存在しません。

5.サブドメイン

5の部分は大きくまとめてサブドメインといいます。つまり、TLDとホスト名(後述)の間に存在する ドメインは、全てサブドメインと表現することが出来ます。

具体的にwww.pro-s.co.jpの例で言うとcoはjpのサブドメインであり、pro-sはcoのサブドメインという言い方をします。 SLDのことをあえてサブドメインと表現することはありませんが、言葉の定義で言うとサブドメインと表すこともできるということです。

6.ホスト名

少しドメインのことを知っている人が最も間違え易いのがホスト名です。 6は正確にはホスト名と言いますが、これをサブドメインと言ってしまう人が多いようです。

ドメイン(領域)の論理的な図 ホスト名というのは、そのドメインの中の論理的なサーバを表します。 そもそもドメインとは日本語では領域という意味ですので、ある領域の中に存在する サーバの名前がホスト名です。

例えば弊社のpro-s.co.jpといドメイン(領域)の中にWebサーバ2台とFTPサーバ1台とDBサーバが あったとし、それぞれ以下のようなホスト名をつけたとします。(図参照)

Webサーバ1・・・web1
Webサーバ2・・・web2
FTPサーバ ・・・ftp
DBサーバ ・・・db

すると、ホスト名の後ろにドメインをつなげて以下のように表すというわけです。これをFQDNといいます(後述)。
web1.pro-s.co.jp
web2.pro-s.co.jp
ftp.pro-s.co.jp
db.pro-s.co.jp

弊社のオフィシャルサイトがwww.pro-s.co.jpであるように、Webサーバはwwwというホスト名をつけるのが一般的です。 しかし、必ずそうしなければならないという決まりはありません。 例えば、当Webサイトはisolというホスト名をつけています。 これは、弊社のオフィシャルサイトが一般的なwwwというホスト名を割り当ている為、 他のホスト名を割り当てざるを得なかったということです。

実際にはDNSサーバの設定で、物理的に同じサーバに対して複数のホスト名を 割り当てたり、負荷分散を行っているシステムでは、一つのホスト名に実は 沢山の物理的なサーバが動いていたりと、ホスト名と物理的なサーバは一対一にならないことが 多いのですが論理的な考え方としては、上図の通りあるドメインに存在するサーバを特定するのが ホスト名になります。

7.FQDN

ホスト名とドメインをつなげたものをFQDN(Fully Qualified Domain Name)といいます。

通常、インターネットWebサイトを現すURLはhttp://+FQDNとなります。

しかしここで一つ落とし穴があります。 例えば、有名なSNSのミクシィ(http://mixi.jp)の"mixi.jp"はFQDNでしょうか? "mixi"はホスト名ではなくSLDなので、答えとしては"mixi.jp"はFQDNではなくドメインです。

URLはhttp://+FQDN(=http:// + ホスト名 + ドメイン)になるという説明をした際に 若手からhttp://mixi.jpはどうなのかと質問をされたことがあり、それを説明するのに苦労した経験があります。

技術的に言うと、DNSサーバのゾーンファイルにホスト名の無いAレコードを定義すると このような状態になります。実際、弊社のオフィシャルサイトはwww.pro-s.co.jpですが pro-s.co.jpでもWebサイトにアクセスできます。弊社のDNSサーバにホスト名の無い Aレコードを設定にしているからです。

このようなURLを主として公開しているWebサイトも多数あります。 ただ、一般の方にホスト名の無いAレコードと言ってもよく分からないと思いますので このような設定に関して分かりやすい解釈の方法があります。

以下からは私の個人的な解釈であり、一般的な考えではありませんのでご注意ください。
この問題は、ホスト名として空文字("")を定義しているのだ、と考えると理解しやすいです。
例えば、先ほどの"mixi.jp"も解釈によっては空文字""のホスト名がついたFQDNと捕らえることが出来ます。

ホスト名=""
ドメイン="mixi.jp"
FQDN="" + "mixi.jp" → mixi.jp

このように、Webサーバのホスト名を空の文字("")と捕らえれば、mixi.jpも 立派なFQDNと考えることも出来ると思うのです。
※技術的にはホスト名に空文字("")を付けるということは出来ないので、 あくまでも一つの考え方として捕らえてください。

8.URI

一昔前の解釈 8も曲者です。上記のいままでの文章では、私は8の事をURLと表現してきました。 これはURLという言葉が非常に一般的で、読み手にとって分かり易いから使用しました。

URIやURLに関して一般的な解釈は、右図のようにURIはURLを包括する概念であると 言われておりましたが、WWWの標準化団体であるW3Cでは今現在はURLは非公式な呼び方であるとしています。

これらの主張に則ると、8はURIと呼びます。

とはいいつつもやはり未だにURLという呼び方が一般的であり、論文等の学術的な文章でなければ 無理にURIと呼ぶ必要はないと思います。

Posted by T.S

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